
北欧デンマークに学ぶしあわせな社会のつくりかた

地域連携授業「ネイバーフッド概論」にて行われた「北欧デンマークに学ぶ しあわせな社会のつくりかた」(講師:ニールセン北村朋子さん)のグラフィックレコーディングを担当しました。
幸福度が高い国として知られるデンマークを題材に、
- 社会の仕組み
- 民主主義の考え方
- 合意形成や対話のあり方
について学び、後半ではデモクラシーフィットネスと呼ばれる対話型ワークを通して、民主主義を「知識」ではなく「体感」として捉える授業が行われました。
抽象的になりがちな「民主主義」や「幸せ」というテーマを、対話と可視化によって“自分ごと”として捉えることを目的とした授業です。
今回、ずっと気になっていた「かみやま高専」に講義のグラフィックレコーダーとして関われて本当に嬉しかったです!
グラレコのポイント
今回の授業では、内容と目的に合わせてデジタルグラレコと模造紙グラレコを使い分けています。
講義パートはiPadによるデジタルグラレコ
授業前半の講義では、
- デンマークとはどんな国か
- 幸福度が高い理由
- 高福祉・高負担社会の考え方
など、情報量の多い内容が扱われました。
後からの共有・振り返りのしやすさを重視し、構造が整理された形で残せるデジタルグラレコを採用しています。
デモクラシーフィットネスはリアルタイム性を重視した模造紙グラレコ
後半のデモクラシーフィットネスでは、その場の空気や流れが伝わる模造紙でのグラレコを行いました。
リアルタイムで描くことで、参加者の思考や対話が“今ここで起きていること”として可視化される構成にしています。
デモクラシーフィットネス、実際に体験してみたかったです〜!
デモクラシーフィットネスとは?
“みんなが納得するまで、対話を重ねることが民主主義の過程(プロセス)である。十分な話し合いをせず、多数決を採って物事を決めてしまうのは民主主義ではない。民主主義の本質は少数意見であっても尊重することだ。少数の意見だからと言って切り捨てず、対話を重ねていく中で、合意を形成していくことが民主主義である。その過程でより優れた考えや方策が生まれることも多々あることだ。そして、みんなが納得するまで対話を重ねるには、一定の技量(スキル)が必要だ。民主主義は、簡単に実現できるものではなく、時間や手間がかかる。それだけではない。対話の技量など、さまざまな技量を身につける必要がある。そのような技量を身につけ、維持するためには、日常的な鍛錬(トレーニング)が必要だ。
そのような認識から”DEMOCRACY FITNESS”という概念が生まれた。北欧発祥の”DEMOCRACY FITNESS”の活動団体が日本にも存在している。デモクラシー・フェスティバル・ジャパンという企画も開催している。”
(出典 https://kasikorera2017.hatenablog.com/entry/2022/07/01/123231 )
授業後の反応
講義終了後には、学生や参加者から「そうだった!こんな話もあった!」「一目で内容がわかる!」「イラストもあるから見やすい」など、多くの声をいただき、振り返りや理解を深めるツールとしてグラレコが機能したことを実感しました。
さいごに

デンマークの話を聞いて、「問い続けること」の大切さを強く感じました。
デンマークは、街も、食も、政策も、あらゆるものを「デザイン」していく国。
そのデザインの根底にあるのは、「そもそもこれは本当に必要なのか?」と問い続ける姿勢です。
まるで「チコちゃん」のように、当たり前を当たり前として流さず、問い続けること。
これまで正解を学ぶことを中心に育ってきたからこそ、どうしても正解を求めてしまいますが、先が見えないこれからの時代に必要なのは、正解を教えることではなく、問い続ける力を育むことだと感じました。
トライして、考えて、またトライする。
その繰り返しこそが大切なのだと学びました。
また、デモクラシーは「あるもの」ではなく「つくるもの」。
自己利益のためではなく、コミュニティの一員として対話力を鍛えていくデモクラシーフィットネスという考え方は、まさに衝撃的でした。
今回はグラフィックレコーダーとして関わったため、実際に体験することはできませんでしたが、私自身もぜひ一度、デモクラシーフィットネスを体験してみたかったです。







